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夏の電力需要を乗り切れない?

  • 2011年08月15日

立秋を迎え、お盆も過ぎようとしています。
北海道の夏は、ここ数年、暑い夏が続いていますが、不思議とお盆が過ぎると日差しのジリジリ感が薄らぎ、風も爽やかさが増してきます。
関東以西では、まだ日中の気温が高く、天気予報では猛暑日も散見されますが、除々にその頻度も影をさしてきました。
電力会社や安全保安院、そして経産省の役人は、「原発を再稼働させなければ、この夏の電力需要を乗り切るのは難しい」と喧伝し、海江田経産大臣や国民を洗脳してきましたが、どうやら、8月も半ばを過ぎて、これからは民生部門(一般家庭等)の電気需要も落ち着きを取り戻すものと思います。
さて、「電力不足(神話)」は実際に起こったのでしょうか。玄海原発や浜岡原発の他に、国内の原発は定期検査後の再稼働を行っていないにも関わらず、そして計画停電も行わず、この夏を乗り越えてしまいそうです。
これは、電力不足を声高に訴えていた方々にとって、「想定外」のことだったのではないでしょうか。
菅首相は、安全性が最優先として、ストレステストの検討を海江田大臣に指示し、夏前の原発再稼働を事実上困難としましたが、これは、原発以外の他の電源(眠っていた火力や水力、企業の自家発電等を含む)で十分乗り越えられると確信していた首相の戦略だったと思います。
事実、今日の段階で、日本に電力不足は起こっていません。
次は北海道です。
北電は、「北海道は冬の電気需要が多く、電力需要のピークである12月を乗り切ることは難しく、泊3号機が稼働していることを前提に火力の定期検査を延長するなどの措置が必要」と述べています。
そして知事は、16日の道議会エネルギー対策特別委員会の審議と4町村の意見を参考に再稼働の承認をするようです。
北海道の過去の最需要量(12月)は547万kw、北海道の電力は、北電が所有している総発電量から泊原発の発電量(1~3号機)を引くと529.1万kw、これだけでは足りませんが、道企業局水力発電7万kw、そして自家発電総量が262万kwあります。
合計すると798.1万kw、原発を止めても大丈夫ではないでしょうか。
しかし、それでも、北電と高橋知事そして道議会与党は「電力不足神話」を道民に訴え、泊3号機の再稼働へと歩みを進めます。


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