外国人による日本語弁論大会
- 2009年05月31日
昨日、海港150周年記念行事の一つとして、「外国人による日本語弁論大会」が函館市民会館大ホールにて行われた。
全国130名の応募から12名が選ばれ、それぞれ7分間のスピーチと審査委員長の質問に対する答えが審査の対象となる。
来日2・3年で難しいと言われる日本語を流ちょうに話し、外国人から見た日本の良さや生活の中で感じた習慣の違いによる不思議な面など様々な角度からの内容は、聞く私たちにとっても改めての日本再発見となった。
その中でも、ウガンダから来日し、はこだて未来大学に留学中のドミニク氏の話には感銘を受けた。
「北の国で学んだ三つのこと」と題したスピーチで、「日本には戦後という言葉がある。それは戦争の後ということを意味する。
自分の国ウガンダやアフリカの多くの国はいまでも内戦が終わっていない。
自分が生まれる前から戦争が続いている。
今でも世界の各地で戦争が起きている。戦争が終わった国の言葉『戦後』という言葉を世界の言葉にしたい。
生まれ育ったウガンダは一年中暑く、北国の雪と寒さは初めての経験で冬の厳しさを知った。
しかし、冬の後には必ず春が来る。戦争の後のは必ず平和が来る。
北国の厳しい冬を経験した中でそのことを学んだ。」という内容で、会場で彼のスピーチを聴いていた多くの聴衆も感銘を受けたに違いない。
彼は優勝し、外務大臣賞を受けた。そして、勿論、会場審査員賞も受けた。
彼が北国で学んだ大事なことを、母国に戻ってから多くの人に広げて欲しいと思ったのと、日本人が当たり前と思っている平和の大事さを今一度私たちも深く思い知らなければならない。