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大丈夫か大阪万博(ブログ3280)

  • 2023年07月16日

 25年開催予定の大阪万博ですが、予定されている海外のパビリオンの建設申請が未だにゼロということが、万博協会の記者会見で明らかになりました。

 その対応策として協会は、①建設申請の肩代わり②発注の代行③工期短縮のためにデザインの簡素化④外国語を話せ、かつ建設実務に精通した人材を提供してゼネコンとの仲介に充てる ー などの案を示しました。

 そのことで、建設申請が増えることに望みを託しているようですが、そのことによって公費の負担も確実に増えていきます。

 会場の夢洲は、土壌汚染、液状化、地盤沈下が取り出され、アクセス整備にも多額の公費がつぎ込まれることになってしまい、当初予算が大幅に修正されました。
更に心配なのは、資材の高騰そして建設労働者の確保です。

 国際的な状況から資材は、当初計画の頃から確実に3割から5割は値上がりがしていますし、値段では無く資材そのものが不足しています。

 加えて、建設業の24年問題も横たわります。来年4月には労働基準法が改正され、建設業の時間外労働の規制が強化されます。

 読売新聞によると、大手ゼネコンは「もはやいくらお金を貰っても、出来ない事は出来ない。」と話しているようです。

 25年の開催に間に合うには、少なくとも年末までに着工しなければならないとの試算ですが・・・。

 一方、大阪維新の肝いりで開催することになった万博ですから、吉村知事や松井前大阪市長のメンツにも大いに関わる事になり、万博の浮沈は維新の浮沈に直結する事にもなります。前売り券の販売も低迷で、大阪の商工会議所会員の企業などに1社数億円分を押し売りしていることから、内部から辟易の声も出ているとか。

 対応の遅い万博協会、そのツケを押しつけられるゼネコン、目標入場者数確保に血道を上げる維新の知事と市長、何か2年前の五輪を思い出させるような風景になってはいないでしょうか。


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