大丈夫か新大臣
- 2018年10月10日
「TAGと国民を言いくるめようとしているが、実質的にはFTAではないか。」と先のブログに書かせていただきました。
さらに、「吉川貴盛新農水相はTPP11以上の譲歩を農業、とりわけ北海道の農業に負担させないと言っているが、本当にそうなるのか。」という内容のブログも書きました。
さて、10月3日の農水大臣就任記者会見で、IWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)の記者は「ホワイトハウス発表の原文に『TAG』は無く、正式名称は『物品およびサービスなどの重要領域に関する貿易協定』で、『TAG』は、これを途中で意図的に区切って(コンマの位置を変更した)作った造語だと指摘、実質FTAである交渉をTAGと操作し偽る理由は?」と問い質しましたが、それに対して新大臣は、「TAGの定義は内閣府のTPP等総合対策本部や外務省に聞いてくれ。」と逃げたそうです。
この就任記者会見で、農業担当の大臣が、TAGの定義とFTAの定義の違いを説明できないという実態が露呈してしまいました。
また、豊洲市場の未解決問題についての質問にも、「後ほど事務方から説明を」と回答を避けました。
記者会見の冒頭でも、官僚のペーパーを読み上げているだけでしたが、これでも農政通と言われている新大臣です。
これから臨時国会が始まり(10月25日か26日)、茂木経済再生担当相と共に米国との二国間交渉の内容についての質疑が始まりますが、FTAとTAGの定義の違いを国民が理解できるよう、誤魔化さないでしっかり説明していただきたいと思います。何せ米国政府も日本の国民もFTAだと思っているのですから。