大使館の任務
- 2021年09月02日
アフガンに置き去りにした邦人や、大使館、JICAなどの現地職員やその家族は、今後、タリバン新政府にどのような対応を受けるのか心配です。
ご存じの通り、タリバンが首都カブールを陥落する事が現実となった翌日に、大使館員とJICAの邦人職員は英軍機で国外に脱出してしまいました。
しかし、各国は現地職員と家族の救出も行ったことから、日本はあまりにも非人道的すぎるという批判をかわすため、数日が経過した後に自衛隊機を現地に派遣しましたが、事すでに遅く自力で空港までたどり着くことが出来ませんでした。
そして約500人の日本に協力的な現地職員と、NGO等の邦人は今も現地に取り残されています。
緊急時に我先に逃げ出し(?)、現地に残った邦人等を置き去りにする日本の大使館員は、本当にその任務を真摯に遂行したと言えるのでしょうか。
日本は、国交を結んでいる世界各国に大使館、地域には総領事館などを配置していますが、その中には国情が不安定な場所もあります。
外務省設置法においても、「邦人の生命及び進退の保護、その他の安全に関すること」をその所掌事務となっており、私たちが海外を尋ねた場合、万が一トラブルなどに巻き込まれた時には大使館が全てのよりどころとなりますし、何処の国の大使館も自国民の安全を確保することを大きな使命としています。
故に、大使館などの公館は治外法権となっており、その国の法律では無く本国の法と指示によってのみ任務を果たします。
今回のような有事に見舞われた時に、日本の大使館は本当に頼りになるのでしょうか。