大規模イベントと喫煙
- 2019年11月01日
昨日は東京オリンピックのマラソン競技・競歩の札幌開催と、真夏のオリンピック開催の限界を掲載しましたが、今日はさらに心配事があることを記載します。
東京はオリンピックの開催に伴い、受動喫煙防止条例を制定しました。
この条例は、国の健康増進法よりも厳しい上乗せ・横出し条例(国の法律以上の規制を盛り込んだ条例)となっており、2020年4月から屋内は原則的に禁煙となります。
特に子供や飲食店従業員への影響をより配慮、学校や病院、児童福祉施設は敷地内全面禁煙とし、飲食店は原則禁煙、従業員のいない店は禁煙か喫煙かを選択することが出来るとなります。
さて、先般のラグビーワールドカップの時はどのような事象が現れたのかを取材した日刊ゲンダイが、記事を掲載しました。
それによると、<横浜の試合会場では、競技場外側(敷地内)に30から40人程度が入れる2カ所の喫煙所が設けられていますが、ハーフタイム時は大混雑し、喫煙所に入れない人たちが手前の通路で喫煙、現場にいた複数の係員も「喫煙所に入りきれなく、止めようがありません。」と諦めの表情だった。>と記載されています。
来年施行される東京都の条例では、不特定多数の方々が利用する施設の場合、基本的に禁煙となりますが、「特定屋外喫煙場所」を設置しても溢れた喫煙者は通路や建物の陰を利用するでしょうし、条例を知らない外国人は、建物以外ならどこでも良いと判断するでしょうから、トラブルがそこかしこで起きることが懸念されます。
さて、マラソン等が行われる札幌市は、条例がありません。
今、検討されているのは北海道の条例ですが、これは東京の条例と違って法律の上乗せ・横出しは考えられていません。
マラソンのゴールが大通り公園ということですが、多くの観客が集まれば当然、同じような喫煙場所問題が懸念されます。
この時期は、大通公園で大規模なビアバーデンが開催されておりますから、公園のあちこちに喫煙場所が設置されると思いますが、心配が杞憂に終わることを祈るばかりです。