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夫人付き

  • 2017年04月18日

 歴代の総理夫人で、これほど国会を騒がせた人はいませんでした。

 無論、安倍晋三(総理大臣)の妻である昭恵夫人です。

 これまでの総理夫人には、夫人付きという方はいませんでしたが、安倍晋三が総理になってから、昭恵夫人にも秘書役となる夫人付きという制度が出来ました。

 それも、各省からの出向で5人ともいわれています。

 「連絡・調整」が目的ということですが、国家公務員が5人も配置され官邸内に執務室が有るということは、夫人は立派な「公人」であることに疑う余地もありません。

 そして、安倍晋三も管義偉も、この夫人付きのやってきた事について「私的な行動」と訳の分からない言い訳をしています。

 私的な行動とは、自らの意志で誰にも束縛されることのないプライベートな行動のことで有ることは、世間の常識です。

 夫人付きの方々は、公務時間内外を問わず昭恵夫人に付き添い、その活動をフォローしています。

 そして、森友学園の幼稚園での講演の調整だけではなく、籠池理事長の要望を財務省に「連絡し調整」を行いました。

 さらに、スキーイベントにも二日間同行し、昭恵夫人が校長を務める女性の活躍を推進する「UZUの学校」(UZUは、神話に出てくる岩戸隠れ伝説の天鈿女命アマノウズメノミコトのウズを自らオーナーの居酒屋の店名にした)が主宰する講演会の主催者として、総理夫人付の谷 査恵子氏が名前を出しています。

 隔月で行われる昭恵夫人の私的な活動である、「UZUの学校」にも夫人付きが中心人物として活動していました。(日刊ゲンダイ掲載)

 もっとすごいことに、昨年の参議院選挙での候補者応援に昭恵夫人が出向いた時、選対要員と同じユニフォームに身を包み、昭恵夫人と共に有権者に笑顔を振りまいていました。

 昭恵夫人には、公私の区別もつかないようですし、この公私の区別をつけることの出来ない方が、何かにつけて夫人付きを、自分の都合のいい様に使っているようです。

 また、夫人付きの方々も公務員としての仕事として、いやな顔も見せずに努めていたものと思います。

 昭恵夫人には公の場に出てきて、これまで「夫人付き」に何を頼み、何をやってもらったのか明らかにすることで、今後の昭恵夫人への評価が決まるものと思います。

 ご主人と違い、知性があるであろう昭恵夫人にそのことを望みます。


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