妖怪の孫(ブログ3218)
- 2023年05月15日
昨日の日曜日、函館のシネマ・アイリスで上映されている「妖怪の孫」という映画を見てきました。
妖怪とは、まさしく昭和の妖怪と言われている「岸信介氏」のことであり、その孫とは母方の祖父が岸信介氏だった「安倍晋三氏」のことで、この映画は、祖父の野望だった憲法改正の実現を、孫である晋三氏自らがかなえること。そして、祖父を超えることに政治生命をかけた安倍晋三の深部に迫るドキュメントです。
周到に国内の右派を取り込み、首相まで上り詰めて国政を私物化、森友・加計学園はその典型であり、官僚の人事権を内閣府が掌握することによって、官僚組織に「忖度」という文化をはびこらせ、内閣法制局の長官の首をすげ替えて憲法解釈を思うままにし、集団的自衛権を国会論議を経ずに閣議のみで決定、事実上の憲法改正・9条の空文化を行いました。
さらに経済についても「アベノミクス」なる得体の知れない経済論を展開し、労働法制を改悪、労働人口の4割にもおよぶ雇用が不安定で低所得の非正規労働者を生み出してしまいました。
その後の菅政権や岸田政権も、安倍晋三氏の亡霊に取り憑かれ、今の自民党は自らの保身と政権維持だけが跋扈し、日本は世界から取り残されて貿易と国防費だけが世界の5指に入るものの、それ以外の現状は、先進国とは言えないものになっています。
その全ての元凶が、妖怪の孫である安倍晋三に凝縮されているということを約2時間のドキュメントは語っています。
ミニシアター・シネマアイリスでの「妖怪の孫」の上映は、午前8時50分からの1日1回の上映ですが、日曜日の朝早くにも関わらず3分の1近くの座席が埋まり、この映画の反響そして政治への関心を感じられたひとときでした。