婚姻は二人の同意
- 2021年10月14日
函館市が来年4月から「パートナーシップ制度」を導入し、LGBTQなどの性的マイノリティーのカップルを婚姻相当と認める事になるようです。
これまで「カミングアウト(LGBTQの当事者だと周囲に伝えること)」が出来ず、常に内心に秘め、自分を押し殺しながら生きてきて、好きな人と一緒に暮らしても家族とは認められず、従って夫婦や家族に関わる全ての公的権利が認められませんでした。
しかし、全国的に少しずつLGBTQなどの方々が声を上げはじめ、行政も憲法の解釈の問題が解決していませんが、入院の同意や預貯金、相続や居住などに際して現実的な対処を容認する流れが出始め、各地でも「パートナーシップ制度」の導入が行われるようになりました。
全てが異性同士のカップルと同じとはいきませんが、不都合が徐々に解決され、最終的には条例だけでは無く法で権利が擁護されるまで、理解の輪を広げて行かなければなりません。
全てのネックは、憲法の解釈です。
憲法24条は「婚姻は、両性の合意のみによって成立する」と書かれていますが、両性を「男性と女性」と限定するのか、「性別に関係なく婚姻の意思がある双方の性」と考えるのかが、争点です。
この条項は、歴史的に婚姻は家が中心となって行われていた時代が有ったことから、今後は望まない結婚を強いられることが無いように、現憲法で「婚姻は、婚姻の意思がある二人の合意によってのみ成立する」としたことが原点です。
その事を十分理解できれば、同性婚も二人の意思と合意で認められるべきだと思います。
さて、週刊誌やテレビでは眞子様と小室氏のことで根掘り葉掘りの状況です。
皇室だから基本的人権を無視して良いとはならず、二人に婚姻の意思があり、その事が二人の中で合意されているのであれば、周りが騒ぎ立てる何ものもないのでは。
まるで、「ロミオとジュリエット」の世界のようです。
眞子様も、若者の間ではやっている「親ガチャ」で、親を選ぶことは出来ないのです。
皇室に生まれてきたが故に、一人の人間として好きな人と幸せを求める自由まで取り上げられるのであれば、あまりにも前時代的なそして封建的な因習であり、皇室だから当たり前だという意識が国民の中にあるのであれば、非常に残念なことです。
このことを、皇室の未婚の方々はしっかりと見ていると思います。
そして、皇室に生まれてきたことによる自分の将来を想像しているかも知れません。
オランダの首相は「王位継承者であっても同性婚は可能」との認識を示しました。
欧州の王室と日本の皇室には歴史的な成り立ちの違いがあり、一概に比較できないことは理解しますが、それであってもです。
パートナーシップの話から、眞子様の騒動、そしてオランダのおおらかさまで述べました。私は恋愛結婚、そして今年で46年目となります。
自由な恋愛と婚姻について、皆さんはどういう見解をお持ちでしょうか。