安倍の災害対応
- 2018年07月18日
西日本豪雨被害の見舞いに行った安倍晋三が、クーラーやお風呂をお土産に持っていったパフォーマンスはお伝えしましたが、今日の日刊ゲンダイに、安倍晋三がこれまたビックリパフォーマンスと言うよりも詐欺に近い決断をしたことが掲載されています。
<非常対策本部会議で安倍は、「総額約350億円の普通交付税の繰り上げ交付を本日決定します。各被災自治体におかれては、財政に躊躇することなく、全力で応急対応や復旧対応に当たっていただきたいと思います。」と重大決定のように語った。すると大メディアは「東日本大震災などを除くと平成以降最大の額」と仰々しく報じたのだが、ちょっと待ってほしい。総務省財政課はこう言った「災害初期の段階で現金が必要です。借金をしないで済むように、すでに決まっていた9月分を前倒しで配るだけです。もちろん9月分の支給はその分減額されます。」何のことはない、元々支給する予定の交付税を2ヶ月早めて渡すだけなのである。そんなので、「躊躇することなく」使える訳がない。被災地の市議は「9月に支給される交付税は既に使い道が決まっています。今回の災害に支出すると本来の使途に穴が空き不安だらけ、安倍首相は、中身のない支援策なのに格好を付けているだけです。」>、さらに<農家、中小企業向け「支援策」も発表したが、ことらもショボイものばかり。農家向けに、災害関連融資の5年間無利子や中小事業者の債務返済猶予など、利子や返済時期を少し緩めているにすぎない。>
皆さんはどのように思われるでしょうか。
普通交付税の繰り上げ支給に対し、安倍晋三が本当に災害支援だと思っているとしたら、交付税制度についてまったく「無知」だということになります。
判って発表したのなら、これほど被災地自治体をバカにした話はありません。
今回の被害について自治体への特別な対策はビタ1文も出さないというこの国のリーダー、多くの犠牲者が生じようとしている大豪雨の時に、自らは美味しい日本酒とご馳走に舌鼓を打っているリーダー、このことは世界各国からも冷ややかに受け止められています。
振り返ってみれば、死者5人、負傷者400人を超えた大阪北部地震で混乱している最中に岸田政調会長と高級日本料理店で「しゃぶしゃぶ」のディナーを食べていました。
この時も「人命第一、この基本方針で政府一丸となって対応している」と、厚顔ぶりを発揮しています。もうこの人の精神構造は「治らない不治の病」としか思えません。
今回の大災害の担当大臣でありながら、カジノ国会を第一に行動していた石井国交相、広島県安芸区を押っ取り刀で視察した時に、泥だらけになって作業をしているボランティアや被災者が石井大臣を取り囲み、「スコップの1本も持ってきて1軒でもいいから後片付けをやってみい」、「どれだけしんどい、臭い、酷いか・・・」と怒りの声を投げかけられましたが、石井大臣は言葉もなかったようです。
これら全てが災害に対する安倍晋三とそのお友達政権です。