安倍外交は何だった
- 2017年11月20日
地球儀俯瞰外交とは一体何だったのでしょうか。
この5年間、国内に問題が起こる度に海外に行き、外交の安倍をアピールして、国民の、目をそらしてきました。
そして、その度にODAや開発援助という名目の手みやげをてに携え、その総額は約26兆円から30兆円とも言われています。
この援助額は国会の承認は必要なく、総理が独断で決定することが出来、その検証もされていません。
その多くは東南アジアやアフリカの開発途上国となっていますから、それらの国に援助すること自体はは悪いことではないと思いますが、外交とはそれだけではないと思います。
安倍晋三の外交の根底にあるものは、中国包囲網とそれによるアジアでの優越的な位置を確立することで、そのために様々な手段を講じてきましたが、残念ながらそのほとんどが裏目に出ています。
北朝朝鮮問題ではトランプの威を借りる(虎の威を借りるキツネ)安倍のごとく、トランプの圧力発言を支え、自ら国際的な会議で吠えまくっていますが、ほとんどの国は対話を重視し、中国がその対話を積極的に試みています。
南シナ海での中国による人工島の建設や領有権問題についても、フィリピンが提訴した仲裁裁判所の判決を支持し、海上保安庁の巡視船10数隻の無償貸与を行い領海の警備を促した他、ベトナムにも同じような対応をして米国と一緒にシーレーンの確保を訴えて「航行の自由作戦」として、中国包囲網の形成を目指して来ましたが、中国によるASEAN地域への巨額の支援の結果、この度のASEANでも明らかなように、日本の目論見は見事に無視されてしまいました。
さらに、「プーチンとは20回以上も会談を重ねファーストネームで呼び合っている」として、北方領土返還へ結びつけると豪語して始めた日ロ経済協力は、同床異夢であることが段々に明らかになってきました。
併せて、唯一の被爆国でありながら「核兵器禁止条約」に加わらない事が世界中から非難の的となり、日本が毎年提案している国連での「核廃絶決議」が世界各国から賛同を得るまでに至らず、これまで続けてきたジュネーブ軍縮会議への高校生平和大使によるスピーチも中国の横やりで排除されてしまいました。
経済では、TPP、EA・EPAで自国の一次産業にダメージを与えることになるなど、この5年間、安倍外交の成果は何だったのでしょうか。
そして、今後もこの安倍外交が続き、世界の信用を失う道を歩む事になります。