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安倍晋三の引退の花道

  • 2018年04月11日

 森友学園、加計学園、南スーダン日報、イラク日報、働き方改革・・・。

 この1年数ヶ月の国会審議は真実に反する意図的な数字を網羅した資料、廃棄したとして国会に提出しない資料、政府委員や大臣達による虚偽の答弁、あるいは「コメントする立場にない」、「記憶によると会っていない、聞いていない、話していない」、「コメントを控えさせていただく」等々、これまで無駄な時間を惜しみなく費やす安倍政権。

 しかし、ここに及んで関係する様々な公文書が次から次と表出、嘘の上塗りが徐々に剝がれ、国民はやっぱりと確信を持ってきました。

 こんな酷い国会運営、そのことに開き直る安倍晋三とその内閣など、国の最高機関と言われる国会は、今や一般社会で行われている多くの会議の中で一番程度の低い酷い会議であると思います。

 このような国会に貶めたのは、一人安倍晋三の責任であり、自民党内でも常識のある一部の方々は、そろそろ安倍晋三にお引き取りいただいた方が良いのではないかと考えるようになったようです。

 そうなれば、周りの方々は安倍晋三の引き際をどうするか、いわゆる引退の花道を考えて上げなければならないというのが通常の感覚ですが、周りがそこまで安倍晋三の事を考えてあげるのか、非常にクエスチョンです。

 一体、安倍晋三に花道が有るのだろうか。

 国政は隠蔽・改竄、お友達内閣、友人優遇などの結果行き詰まり、アベノミクスは5年以上経過しても全く改善が無く、多くの国民の年収は減収に歯止めがかからず、健康保険・介護保険の負担は高まり、医療費は上がり、年金支給額は下げられ支給年齢は引き上げられ、生活保護支給率も削減されています。

 「介護離職という言葉を無くする」と声高に叫びましたが、介護の仕事に就かれている方々は仕事環境やそれに見合う待遇になっていないことから離職が相次ぎ、老人施設は慢性的なマンパワー不足で施設は有っても開設出来ない、定員を満たせない状況が続いており、一方、施設に入居が出来ないから在宅で介護をしなければならなく、親などの介護で離職せざるを得ない方々が減少することなく、介護離職ゼロは画餅に化しました。

 保育園を無償化するとか待機児ゼロ政策で受け皿を約32万人分用意するとか言っていましたが、保育園不足から子どもが入所できず、仕事に就けない状況は一向に改善していません。

 何を一つとっても国内政策への評価は限りなく低くなり、支持率も低下。

 頼りにしている外交は、目の前にある朝鮮半島の非核化においても、これまでは6ヶ国協議に参加していましたが、突然の中朝会談も中国が事前に報告したのは韓国・米国、そして北朝鮮は韓国・米国・ロシアへも担当大臣が説明に向かいましたが、日本には何処の国からも何も知らせも無く、政府は中朝会談を恥ずかしながら報道で知り、在日中国大使館に要請しなければその内容を何も知ることが出来ない、全く相手にされない「つまはじき」にされているという実態。

 米国のトランプには「100%共にあると」と尻尾を振り続けていますが、鉄鋼・アルミの関税についてはEU加盟国と韓国など6ヶ国は除外されますが、日本は対象国となっており、米国からも足蹴にされています。

 それにも関わらず、米国の軍需産業から膨大な武器の買い入れを約束されるなどはご存じの通り。

 この間の、地球儀俯瞰外交でも、5年間で海外にODAを含めて約26兆円以上のバラマキを行った結果、何が日本の国益になったのかさっぱり分かりません。

 外交も全くのオンチであると言うことです。

 だとすればこの方の引退の花道は何もないと言うことになります。

 しかし、それが己の行ってきた末路だということではないでしょうか。


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