安全・保安院はやっぱりクレージー
- 2012年06月07日
関西電力美浜2号機が7月に40年目を迎える。
記念すべき廃炉第1号となるものと誰もが思っていた。
原発に寛容(?)な政府でさえも、現存の原発はその運転を40年までとするという方針を建てているにも関わらずにだ。
安全・保安院は昨年7月の関電の運転延長申請を受け、耐震安全性や今後10年間の管理計画を妥当と評価して審査結果を発表した。
確かに、延長申請すれば例外的に20年まで延長が認められるが、それはあくまでも例外であってやむを得ない事情が無ければならないものである。
ましてや、政府は、今後のエネルギー政策を今夏に示すとしているが、脱原発を望む国民世論や放射性物質汚染の国際的な批判の中、具体的な原発削減手法も0%~25%までの立ち位置を決め切れていない。
審議中の原子炉等規制法では、法施行後の移行期特例として3年間の延長が認められているが、さらに延長する時は、新たな基準での再審査が必要となる。
そのことを知って、駆け込みを狙うとしたらまったくもって姑息な手段である。
そして、そのことを熟知しているはずの安全・保安院が申請されたものは粛々と審査するとの立場であったならば、単なるお役所仕事であり、そして、先ほどの審査結果を出したのならば、この組織はやっぱりクレージである。