容赦の無い温暖化の影響(ブログ3181)
- 2023年03月29日
昨日のブログで、海水温が低下するラニーニャ現象にも関わらず、今年は春が早くなっている。<ラニーニャ現象による海水温低下の影響が見込めないとすれば、23年は観測史上最高気温になる事はほぼ間違いない。> ことと、 「15年の『パリ協定』では、世界の気温上昇を産業革命前と比較して1.5℃に押さえることを目標としていたが、温室効果ガスが継続的に排出され続けると、今後10年の間に『危険』だと警告されてきた転換点に到達する可能性が高く、『この10年間に行う選択や実施する対策は、現在から数千年まで影響を持つ』というメッセージを出している。 ことを掲載しましたが、改めて皆さんには昨年に起きた異常気象を思い出して欲しいと思います。
いつもより早い梅雨明け、その後の猛暑は記録的となり、線状降水帯などという新しい言葉と供に、居座り続ける局地的な大雨が全国のあちこちで起こり、多くの水害や土砂崩れが起きました。
海外でも、山火事が多発し、猛暑でフランスではセーヌ川が干上がり、米国ではハリケーンや竜巻が海岸部だけでは無く内陸部でも頻発、干ばつが続いて農作物が枯れ果て、アフリカではバッタの大群が畑や森林を襲い、食糧不足にも見舞われました。
どうでしょう。思い出していただけたでしょうか。
23年は、このままでいくと22年を大きく越えた異常気象が世界を襲うことになることを、地球物理学と気象危機の専門家であるビル・マクガイア氏が予測しています。
<22年は、まだラニーニャ現象の中に有ったが、その後に太平洋赤道域の海水温が再び上昇し始めるとすれば23年は観測史上最高気温になる事はほぼ間違いない。
そうなれば何が起こるだろうか?カリフォルニア州デスバレーで記録された54.4℃は中東や南アジアのどこかで破られ55℃を越えることもあり得る。そうなれば激しい干ばつが続き、世界中の作物の収穫量が激減、備蓄も当てにならずほとんどの国で食糧不足が起こり、市民の中に不安が拡がり、先進国では価格の上昇によるインフレが生活費の高騰を招く状態が続くことになる。
一方で、干ばつによる水不足が生じ、飲料水まで影響が及び、河川を利用した水力発電が機能しなくなり、水や電気の供給が止まれば、その地域全体の農業や産業だけでは無く住民生活にも計り知れない打撃を与える事になる。当然、超大型ハリケーンも壊滅的な被害を与えるだろう。>と警告しています。
これを単なるプロパガンダだと片付けることができるでしょうか。
私たちが考えているよりも早く、今年は地球温暖化の人への影響が容赦なく襲いかかってくることを思い知る年になりそうです。