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宿泊税強行か(ブログ3762)

  • 2024年12月02日

 道の新税である宿泊税の条例案が提案されました。

 道の宿泊税の徴収方式は定額制ですが、既に19年から導入していた倶知安町では定率2%を徴収しています。

 そのため、倶知安町は道に対し道泊税について「定額徴収と定率徴収」の併用を求めていましたが、知事は「お互いに協議を進めてきましたが、制度設計上の課題を解消するに至らなかった。」として、あくまでも道案を主体とする定額制で条例を提出する事になりました。

 このことについて、倶知安町・倶知安町議会・倶知安町商工会議所・倶知安町観光協会の4者が道議会を訪れ、各会派に要望書を提出。

 その中で「現在、世界的にGoogleを通じて接続されているパートナーだけでも300社近い在庫管理システムが存在しており、それぞれのシステムで統一した料金設定を維持する事は、二重の課税体系によって事実上不可能になる。

 さらに、Googleマップ上で表示される宿泊料金と実際の宿泊料金が不整合を起こした場合、Googleからスパム行為(希望していないのに勝手に送られてくるメールやメッセージ)とみなされ、販売が停止されるリスクがある。これは、倶知安町のインバウンド需要を損ない、地域経済に深刻な影響を与える可能性がある。また、グローバル市場において一般的な定率制の課税に比べ、定額制は不透明であり、国際的な観光客やパートナーからの信頼を損ね、最悪の場合、倶知安エリアの宿泊事業者がインターネットプラットフォーム上から排除される可能性も否定できない。」として、「自治体によって定額制か定率制か選択出来る柔軟な制度にしていただきたい」と地域事情を説明しました。

 この問題について、自民党の代表格質問では「条例提案までに倶知安町から理解が得られるよう努力すると議会で答弁していながら、全く違う方向で提案したこと、さらに、提案方針の変更について議会に対し丁寧な説明がなされなかったことに対して、極めて遺憾である。」と厳しく迫り、「今度のことは、倶知安町をはじめとする市町村や道民、道議会との信頼関係に深刻で計り知れない影響を与えた。」と知事与党でありながら厳しく指弾しました。

 我が会派も、「関係機関や道民そして道議会に対する十分な理解醸成のための努力を怠った。」として、賛否を保留しています。

 今後は、予算特別委員会や総務委員会での審議がありますが、知事はあくまでも強行するつもりです。本会議であれだけ批判していた知事与党の自民党がどのような結論を出すのか、推移を注視していきたいと思います。


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