宿泊税(新税)条例案提案(ブログ3757)
- 2024年11月27日
昨日から始まりました第4回道議会定例会。
大きな課題は、道が推進しようとしている「宿泊税」の取り扱いです。
道は、今回の定例会に「宿泊税」に関わる条例案を提案、これまで、当該条例を審議する「食と観光特別委員会」でも様々な問題点が指摘され、その指摘が十分に説明されない中での提案です。
更に、これまでの宿泊税に関わる説明会は宿泊関係者だけに説明されましたが、納税する方々への説明はなされておりません。道がこれまで行ったのは、宿泊施設を利用している観光客にアンケート調査を行っただけです。
北海道は、他府県と違い、域内の観光客の半分以上が道民という特殊性があります。
その事は道が一番知っていることですが、道民に対して何のアプローチも行っておりません。
減免されるのは、修学旅行や各種文化・スポーツ大会参加など教育に関する宿泊のみで、例えば、高度医療が集中する札幌市や旭川市へ治療のために行くとしますと、当然、検査や診察があり、子どもや高齢者には付き添いが必要です。また、広域の北海道は、本社・支社などの他、行政関連も道庁所在地の札幌市に集中し、会議などでも前泊や後泊が必要になってきます。
函館市を例に取れば、JRでは片道4時間を要しますし、近年では、JRの特急の本数が減便され、午後6時台までしか運行していないことも影響して、宿泊が必要な場面が増えています。
つまり、既に宿泊税を導入している東京都・大阪府・京都府・福岡県とは違う、北海道特有の地勢が様々に関係すると言うことなのです。
道の提案は、北海道の行政を担っていながら、その特性を無視していると言わざるを得ません。
更に19年に宿泊税を定率制で先行実施している倶知安町の意見も意に介さないという傲慢なそして拙速な提案だと思います。
もっと審議に時間をかけて、宿泊税(新税)を負担する道民の「声」も取り込んだものにすべきだったのでは無いのでしょうか。