宿泊者アンケート(ブログ3419)
- 2023年12月09日
道が、観光振興税(宿泊税)について、道内の宿泊施設を利用する宿泊者へのアンケート調査を行っています。
アンケートの問いは、
①宿泊者の住まい(どこから来たのか)
②宿泊される場所(市町村)と、その目的(観光か仕事か、その他)
③今回の宿泊料金(7千円未満、7千~1万円、1万~2万円、2万~3万円、3万~
5万円、5万円以上)
④新税の使い道への希望(複数回答)
・旅行者のニーズを的確に把握するためのマーケティング
・北海道の地域資源を活かした観光地づくりやプロモーション
・道内の各地域が主体的に取り組む観光施設への支援
・北海道の観光を担う人材の確保・育成
・観光関連施設の受け入れ機能の強化(ユニバーサル化、デジタル化、脱炭素化等)
・広域的な移動をスムーズにするための鉄道、バス、タクシーなどの交通アクセスの確
保・強化
・災害など不測の事態における、旅行者へのサポート機能の強化や旅行需要の喚起
・その他
⑤宿泊税の税率負担について(~100円、~200円、~500円、~1000円)
⑥自由な意見
となっており、道内850宿泊施設にお願いし、11月中旬から1月9日まで行うというものです。
気になるのは、道民に向けたアンケートではないので道民意向が把握できないこと。
使い道の希望についての問いは、マーケティングやプロモーション、人材の確保や移動手段の確保などが中心ですが、宿泊客が直接的に求めるサービスに繋がっているのか。また、この問いを見る限り、道が宿泊税で何を行おうとしているか使途が透けて見える様な気がします。
宿泊者は富裕層ばかりではありませんし、観光客だけとは限りません。
限られた予算で充実した時間を過ごそうと旅行する方、ワーケーション、受験や面接、治療や付き添いなど、それぞれ千差万別の理由で宿泊しています。
このアンケートは、それらの方々をの声を網羅できるのでしょうか。
道内のホテル・旅館数は約2600施設、簡易宿泊施設は約2900施設です。
今回のアンケートは、道内でも観光雑誌などに掲載される宿泊施設が多いのでしょう。
年明けには、アンケートの報告がなされると思いますが、私たちも様々な分析をしなければならないと思います。