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対馬市長選挙(ブログ3502)

  • 2024年03月04日

 今日の新聞で、昨日投開票が行われた長崎県対馬市長選挙で、高レベル放射性廃棄物最終処分場の文献調査に反対した「比田勝尚喜氏」が3選を果たしました。

 対馬市では、昨年9月に最終処分場選定に向けた第1段階である「文献調査」を受け入れる請願を市議会の賛成多数で採択しましたが、比田勝市長が観光業や水産業への風評被害を懸念して受け入れないことを表明、今回の選挙でも同じように受け入れないことを公約として選挙戦を戦いました。

 その比田勝候補に対し、市議会の多数を占める自民党と公明党が推薦を決めたのです。 本来であれば、推進派の荒巻靖彦氏を推薦しなければ辻褄が合わないことになります。

 対馬市議会の自公の議員達の何と代わり身の早いことか。

 自己矛盾とのそしりを受けながらも、市長与党に身を置きたいのか、それとも文献調査の受け入れ要請の請願に賛成したのは気の迷いだったのか。

 市民に対しても対馬市にとっても、将来に関わる非常に大事な判断を、朝令暮改のように手の平を変える市議会に対し、対馬市の市民は将来を任せることができるのでしょうか

 開票結果は、比田勝候補:13,306票、荒巻候補:1725票とダントツの票差でした。このことは、受け入れ反対の態度を鮮明にした比田勝候補に無党派も含めた多くの市民が賛同した結果だろうと思います。

 翻って北海道では、NUMOが行う文献調査報告の町民説明会後の態度について、寿都町の片岡町長は「全国の他の自治体が手を挙げたら寿都町で住民投票を行う」と話し、神恵内村の髙橋村長は、同じく村民への説明会後に「住民投票を行う」と話しています。

 両首長は、核ゴミの最終処分所に将来を託すのでは無く、自治体独自の産業を活かし知恵を絞って自治体運営を行うべきでは無いでしょうか。


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