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小に飲み込まれた連立

  • 2008年09月02日

唐突な辞任会見でした。
ナゼ?という憶測とコメントは次の機会にしますが、この間少し感じていたことを書いてみます。
民主党とは与党・野党の関係ですから、対立議案や案件で対峙することは当たり前のことですが、不可思議なのは公明党の変化です。
昨年、与党の立場で賛成をしたはずの「テロ特措法」に対し、今回は慎重姿勢に転じるというのは一貫性がありません。国際的情勢が大きく変化したわけではなく、与党の政策が変化したわけでもないのに手のひらを返すやり方について説明責任があるはずです。
キャスティングボードを握っている立場を利用し、切り札をちらつかせて臨時国会の開会時期を思い通りにしようとし、解散時期を早めようとするやり方は党利党略以外に考えられませんし、解散総選挙をにらみ、定額減税を自民党に飲ませるという強引さは、今まで隠していた本性を現したのではないかと感じました。
定額減税を行っても、ほとんどが貯蓄にまわり消費を引き上げる効果は薄いだろうと専門家は見ておりますし、99年、当時の野中官房長官をして「あの党を与党に取り込むための国会対策費」と言わしめた「地域振興券」なるものを主張し、その結果、景気浮揚には繋がらず三分の二が貯蓄にまわったと評された政策と同じことをするのであれば学習能力を疑わずにはいられませんし、いつか来た道を同じように辿るならば、無駄遣い以外何ものでもありません。
小を飲み込んだと思っていた連立が、逆に大が飲み込まれ、小選挙区では公明党の応援無しには勝てなくなった自民党。
誰が首相になっても凋落の道を歩むことになると思います。
国民の信を得ていない総理が2代続き、そして放り投げてしまった責は大きく、政府与党がまずやることは解散総選挙以外にはありません。


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