小泉氏に務まるか(ブログ3677)
- 2024年09月04日
連日のマスコミの報道は、先ず自民党総裁選に誰が立候補を表明したかで始まります。
コメンテーターの、どちらかというと半ば無責任な発言を聞いていると、本当にこの方々は日本の行く末を真剣に考えているのかと思い、こういう人たちがプロパガンダになって国民は誤った候補者像を作っていくのだと思いました。
それらの番組では、自民党総裁選挙では1位が小泉進次郎氏、2位が石破茂氏、後は3位が誰か?4位・・・バラバラの評価です。
番組は街の声も視聴者に知らせます。候補者の顔写真が付いたパネルをかざし、「どの方が総裁に相応しいとお考えですか。」と問いますが、女性では小泉進次郎氏を指す人が多く見受けられます。
理由を聞くと、「若いから何かやってくれそうだ」、「爽やかなイメージだから」、「お金持ちだから裏金に縁がなさそう」など、小泉氏の政治的手腕などでは無く、何となくとか軽い気持ちで答えていることが分かります。
小泉氏はこの間、閣僚として唯一環境大臣を歴任しました。
華やかな表舞台は2019年の「COP25」での彼の演説で、日本の方針として石炭火力からの脱却を明示しなかったことや温室効果ガスの削減目標を引き下げる意思を示さなかったことから、国際環境NPOから温暖化に後ろ向きな国として「化石賞」という不名誉な賞をいただいてしまいました。
この時の記者会見で、小泉氏は「気候温暖化のような問題に取り組む時は。クールでセクシーでなければならない」と発言し、記者から「それはどういう意味か」と訪ねられると、「その質問に答えること自体セクシーでは無い」と煙に巻いてしまいました。
帰国後、身内の自民党山東参議院からも質問主意書が提出され、閣僚が国際的な場で「セクシー」と発言したが、その趣旨はと問われたこともありました。
また、中島岳志教授によると、民主党政権時代に民主党が「セーフティーネットを大切にしよう」と再配分を分厚くして社会的にみんなを大切にしていこうとした時に「それは違う!自助こそが大切だ」と発言し、自己努力・自己責任を強く求め、公助(行政の支援)は最終的な手段だと、強行的な発言をしていたことを指摘しています。
また、TPPの時は、自民党の農政部会長として「日本の農家は甘えている。競争原理こそが重要なんだ」と発言し、強力にTPPの加盟を推し進めました。その結果が今の米不足と食糧自給率38%につながっているのです。
また、彼は、海外に行っても余り立場を考えず、言葉を選ぶことも無いようです。
彼は、若いときにコロラド大学で自分の先生に対して「HEY YUO」と声をかけていたようです。これは、親しみの言葉では無く、相手が対等かかなり親しい人に対しての言葉であり、日本語では「おい、お前」という事になります。ハリス氏になるかトランプ氏になるか分かりませんが初対面で「ヘイユー」では、大変な事になります。
「若いから何かやってくれそう」とか「爽やかなイメージ」で日本の首相が務まるか?
国民は、真剣に考えた方が良いのでは無いでしょうか。