岸田氏は保守本流か
- 2021年10月10日
9日放送のTBS「報道特集」にインタビュー出演をした古賀誠氏の事がヤフーニュースに掲載されていました。
残念ながら私は見ていなかったのですが、安倍氏・麻生氏・甘利氏の俗に言う3Aの支持を受けた岸田氏に苦言を呈していたとのこと。
曰く「まず大事な役割に取り組んでいただく中で、私も温かく見守るが、保守本流の政治を基本にして考えていただかなければいけない。宏池会はあくまで憲法に流れる平和所議・基本的人権・主権在民、これだけは堅持すべき。」
「いつまでもその人達(2A:安倍氏・麻生氏)の言い分を聞いていかなきゃいけないというのであれば本末転倒だと思います。」
「悪魔と握手してそれを達成するというのも責任倫理だとマックス・ヴェーバーは言っているんですね。しかし、その悪魔の言うとおりになったら本末転倒で、それは許せません。」
「戦争に近づいていこうとしている環境作りに対しては、より慎重であってほしいし、時と場合では、僭越ですが、もう一度考える必要があるのではないかという議論はさせていただきたいなと思う。」
と述べています。
まさしく保守本流の考えを示されたと思います。そして、岸田氏は、自民党に脈々と流れる保守本流の宏池会のエースのはずです。
古賀氏が悪魔と比喩する2Aの強権政治を、良識のある自民党のOBの方々も忸怩たる思いで見守っていたのでしょう。
そこに常識的な判断が出来ると思っていた岸田氏が総理総裁になったのですが、総理総裁になりたいが故に魂まで売ってしまったのでは、まさに本末転倒です。
手段として悪魔の手を借りても、それは目的を達成するための手段であって、最高責任者となったからのは本来の目的のために権力を利用すべきです。
さて、岸田氏は本物の保守本流なのか、明日からそれが試されます。
多くの保守本流の方々の期待を裏切れば、そのしっぺ返しはかなりきついものとなるでしょう。