広範な考え方を理解しない方
- 2014年03月18日
民主主義の根幹は多数決であっても少数意見を尊重することにあります。
しかし、このことを受け入れず、全体主義こそが全てと考えておられる道議がいることは実に悲しいことと思います。
春3月に入り、各地で卒業式が執り行われており、その中でまた、国旗掲揚、国歌斉唱の問題が取り出されています。
昨日の予算特別委員会におきまして、「内心の自由と国旗・国歌」について質問をしました。
国旗・国歌法案制定時に国会において、当時の野中官房長官は「内心の自由および表現の自由との関係で問題が生じることは無い」と、内心の自由を尊重する国会答弁を行いました。
2004年秋の園遊会での米長邦雄氏の発言を受けて、翌年の記者会見で、天皇は「国旗・国歌については、国民一人一人の中で考えられていくことが望ましい」と応えられ、教育基本法の前文には「民主的で文化的な国家をさらに発展させるとともに・・・個人の尊重を重んじ」と記載され、憲法13条には「全ての国民は個人として尊重される」とされています。
日本社会は、様々な考えを持たれている方々で構成されています。
国歌にしても、その思想、心情、理念において歌いたくない方もおられでしょう。
その方々に、無理矢理強制する必要があるのか、先程の議員は「国歌を歌えず、国旗を敬えない国民が、どのように誇りある国づくりができるというのだろう」とブログに書かれていますが、国歌を歌わないというだけで、ナゼその方々が社会で貢献出来るのかとまで非難されなければならないのでしょうか。
私は、この議員に思想・心情・理念を変えろというつもりはありません。
この方の考え方ですから。
政府はどんどん右傾化し、全体主義化していますが、様々な考えを受け入れることが出来る広い心を持っていただきたいと思います。