後期高齢者いじめ(ブログ3145)
- 2023年02月21日
またまた勝手に閣議決定です。
今度は、75歳以上が加入する後期高齢者健康保険料の引き上げです。
年金収入が153万円以上を超える高齢者世帯を「中所得者」と位置づけて、収入によって保険料を引き上げるというものです。
これに伴って保険料の上限額を現行の年間66万円を80万円に引き上げることも決定で、この引き上げを、激変緩和として23年から25年までの3年間で段階的に引き上げる見直しも含まれています。
該当となるのは、75歳以上の約4割となるとのことですが、年金の153万円は、中所得者なのでしょうか、年間所得200万円以下を社会はワーキングプアと呼んでいますが、後期高齢者の場合はさらに低くても良いと言うことなのでしょうか。
確かに高齢者は、衣料費も食費もそんなにかからないかも知れません。耐久消費財もしかりですが、食費や灯油・ガス・電気代がべらぼうに高騰しています。すなわち生活必需品が家計を圧迫しています。
年金の153万円は決してゆとりのある「中所得者」ではないのです。
子育て支援と銘打って「出産育児一時金」を現行の42万円から50万円に増額するための財源を、後期高齢者の健康保険料値上げ分から7%充当するとのことですが、「子育て支援」と言えば、全て免罪符になるわけではありません。
これまで「子ども・子育て」を蔑ろにしてきたツケを高齢者に回すとするならば、あきれてものが言えません。