心配されていたこと
- 2018年12月16日
心配されることが岩手県の雫石町で起こってしまいました。
日刊ゲンダイの報道によると、仙台市に本社がある「イーテックジャパン」という民間会社が雫石町の住宅やペンション35軒に水を供給していましたが、経営が悪化し、井戸水をくみ上げるポンプの電気代料金を滞納、住民に料金を負担してもらおうと説明会を開催しました。
その説明会で住民から滞納した責任を問われると「皆さんに何で頭を下げ無ければならないのか。会社は水道供給を止めた方が赤字が減るんですよ」と、負担を承諾しなければ水道供給をストップすることをほのめかしました。
雫石町は水道が止められた場合の対応策として、この地域から14kmも離れた公民館を給水所として開放するとのことですが、14kmは半端な距離ではありません。
この水道供給会社の「イーテックジャパン」という会社が雫石町と水道の民営化について契約を結んでいたのかは定かではありません。
想定ですが、多分、民間会社の土地開発行為などで、水道が布設されていない地域が分譲され、そこに35軒の民家やペンションが建設されて人が住んでいる。
生活水は、開発会社が「イーテックジャパン社」に依頼し、井戸水をくみ上げて供給し、住民はその施設使用料と水道料金をイーテックジャパン社に支払っているという構図なのかも知れません。
そうであれば、今回の水道の民営化とは少し趣きが違いますが、通底していることは、水を止められれば困る住民と、独占的に水を管理して供給権持っている民間企業、そこには料金を思い通りにすることができるという構図が出来上がるということです。