背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

心配な万博(ブログ3888)

  • 2025年04月13日

 今日から「関西大阪万博」がスタートします。

 このブログは、朝に書いていますので、開会の様子が分かりませんが、5日から行われたテストランでも多くの課題が表出した様です。

 抽選で選ばれた3万人という限られた人数が来場しただけでも、入場ゲートには長い列が続き、入場するまで1時間半以上もかかってしまう、その原因は手荷物検査にあり、スムーズな流れにならない事、期間中は最大1日22万7,000人が入場する事が想定されていますから、短い期間に解決策を練り直さなければなりません。

 また、駅からゲートまで距離が短すぎて逃げ場が無く駅の階段でパンクを起こす危険性さえ指摘されています。団体バスの交通ターミナルから東ゲートまでは日よけの無い道のりをほぼ1km歩かなければならず、子どもや高齢者、障がい者には熱中症も心配されますし、雨の日にはびしょ濡れを覚悟しなければなりません。

 1周できる大屋根リングには上り下りのヶ所が少なすぎ、お弁当を食べる団体休憩所は屋根のみで壁も無く風や雨も吹き込みますし、テーブルも少ない。また、トイレの数も懸念の声が上がっており、中には外から個室への出入りが見える女性トイレも、また、大屋根リングが1,100mの内半分以上の600mの護岸が海水に浸食されていました。

 そして、何と言っても、この場所は大阪の廃棄物最終処分場を埋め立てて造成した場所であり、そこからメタンガスが発生、昨年もメタンガス爆発が起こったことが記憶にある所ですが、テストランを行った5日の前日夜にもブラジル館で火災が発生、関係者の通報で消防車16台が駆けつけました。

 1月にも会場内地下ピットで爆発濃度に達するメタンガスが検知され、その他にも1・2月で4ヶ所の地下ピットで退避が必要な濃度のメタンガスが検知されています。

 夢洲ではメタンガス排出管が83ヶ所もあり、1日約3トンのメタンガスが放出され、会場内にも排出管が目立つ様に突き出ています。

 さて、これら万博の不備な点を報道してきた報道機関を、万博の主催者「日本国際博覧会協会」が取材拒否を続けているとのことが新聞赤旗に掲載されていました。

 赤旗だけでは無く、地元も含めた特定の報道機関やフリーの記者も排除されています。

 「都合が悪い」ことがかなり有るのでしょうか。万博に批判的な記者の「出禁」を促していた副会長の吉村洋文知事も「批判的な意見や課題を指摘するのは報道機関として当然」と謝罪と撤回をしていたにも関わらず協会の態度は変わらないようです。

 何れにしても、売れない入場券、スマート入場券では全く必要の無い個人情報を多く登録していなければ入場できないこと、始まる前から赤字が想定されていたこと、国民に全く期待されていない、見に行きたい人も少ない関西大阪万博の結末はどうなるのでしょうか。多分誰も責任は取らないでしょう。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.