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心配なHACの三沢路線

  • 2013年04月10日

HACの経営が思わしくなく、3月まで4ヶ月続けて月ごとの収支が再生計画を10%以上下回る結果となっています。
道のHAC経営検討委員会は、今後の収支についても厳しく見積もるようHACに伝え、下方修正された見直し案が道に示されました。
これまでも指摘してきたように、機材の耐用年数も近く、新たな機材の購入やリースなどの他、機材が変更になればパイロットは新しい免許を取得するための研修を受けなければならず、整備士もまた新しい機材のために養成が必要となってきます。
また、新たなフライトシミュレーションの導入にも多額の費用が必要となることから、資金繰りが難しくなるのは必至です。
これまで、路線を縮小して機材繰りを工夫したりしましたが、函館便を増便し、釧路便を減便したかと思えば、この度の見直しでは逆に釧路便を増便し、函館便を減便するなど、先々を見据えた運行計画になっているとは思えません。
HACは、7月からの丘珠~三沢線とJALとのコードシェアーに期待をかけていますが、JALとのコードシェアーは座席数の買い上げではなく、売れなければ買い上げしないというコードシェアーであり、期待はあまり持てないものと思います。
そして、ここに来て、三沢空港の動向が気になります。
三沢空港は米軍三沢基地との共同使用であり、この度の北朝鮮の軍事的挑発に対し、米軍は最新鋭の偵察機を配備しましたし、北朝鮮も三沢米軍基地を攻撃の射程に入れているとの報道がありました。
三沢基地の存在が軍事的に重要度を増すことにより、民間航空機の離発着は少なからず規制されることが想定され、定期便の運行に黄色信号が灯ったと思います。
また、三沢空港が軍事優先であることや、攻撃の射程に入ったことが丘珠からの利用者の足を遠ざけることになるのではと懸念がされます。
7月までいささかの時間はありますが、北朝鮮との緊張関係が解かれることは無く、したがって、三沢米軍基地の重要度もこれまで以上に大きなものとなるでしょう。
三沢線は、HACの行く末の大きな鍵となっていることから、このことが、HACの命運を決めることになるかもしれません。


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