忖度と矜持
- 2017年04月16日
週刊新潮によると、あの谷 査恵子氏がイタリアの政府機関に異動するとのこと。
イタリアでは、経産省所管の「ジェトロ」か、観光庁所管の「JNTO」、もしくは在イタリア日本大使への異動とのこと。
以前は、アフリカへ左遷なんて噂が有りましたが、安倍晋三は、左遷で恨みを増幅させては後が面倒になると考えたのか、今度は破格の優遇をすることで口封じをするようです。
谷氏は準キャリアとして入省しましたが、今回の事があってキャリア官僚並みの海外栄転が転がり込んできました。
今回の森友事件のキーパーソンであり、口利きの当事者であった谷氏は、今回の事件のことでまったく表に出ることなく一言も語らずでした。
そのご褒美としての今回の栄転は、谷氏の今後の服従と事件のことを墓場まで持って行くことを暗に求めたものとしか考えられません。
まさしく、今回の異動がなんであるか「忖度せよ」と言うことなんだろうと思います。
この例で行くと、財務省の佐川理財局長の「嘘を嘘で固めた」証言は、彼の将来を明るく輝かせるものとなるでしょう。
こんな事が続くと、みんな同じように「忖度」し、危うくなると嘘をつき、責任を曖昧にして出世を目指すことになる様な気がします。
官僚としての「矜持」を霞ヶ関に求めることは、無い物ねだりと言うことなのでしょうか。