急転直下のHAC問題
- 2010年10月28日
昨日のブログ(146)に書いたHACに関わる「事業プラン」の策定の条件であった札幌市との協議が整った旨の報道が今日の朝刊に掲載されました。
予定の10月末が迫る中、かなりの妥協が含まれました。
予定通り札幌市の出資比率は18%~14%へ、格納庫購入等移転費用は札幌市の負担となっていましたが、半額は道が支援することになり、道は、今まで引き受け未定の出資比率を約31%と試算していましたが、札幌市との協議の結果4%分が上乗せとなり、約35%の未定出資分を関係自治体と経済界にお願いすることになりました。
この中で、私の予想通り、今まで遡上にも上っていなかった女満別空港所在地の大空町にもターゲットを広げたようです。
函館市長は、出資に前向きのようですが、函館市の出資比率を5%と想定すると、釧路市は3%、大空市が2~1%位ではないかと推測されます。
残りの約25%を経済界で受けてくれるのか、北洋銀行、北海道銀行等ターゲットになるであろうそれぞれの企業は、どの様に対処することになるのでしょう。
また、1株当たり4万6,200円としていた株価も引き下げる考えのようですが、減資、増資によってJALが受け取るはずの約1億円が減額となることに再生機構は納得するのか、道の目論む11月中に関係機関の合意はまだまだ予断を許さないと思いますし、やっぱり、10月中の「事業プラン策定」は間に合わず、4度目の先送りとなりそうです。