慎重と思慮不足
- 2020年03月17日
新型コロナウィルス感染症に対する鈴木知事の対応について、これまで様々なことを書いてきましたが、昨日の道新夕刊の「今日の話題」というコラムに、私と同じような意見が掲載されていましたので、再掲します。
<今日の話題:天に唾する>
<「天に唾する」とはこういうことを言うのだろう。
改正新型インフルエンザ等対策等特別措置法で、新型コロナウィルスでも出せるようになった首相の緊急事態宣言について、鈴木知事が「私権制限は最小限に」と注文をつけた。
自身は法的裏付けもなく、道内の市町村へ一斉休校を要請し、緊急事態宣言で外出自粛を道民に求めてきた。
これでは、安倍晋三首相が感染者が全国一多い北海道を指定して宣言を出すお膳立てをしているようなものではないか。
道内は既に、善後策の無い知事の要請で、一人親世帯の減収や飲食店の休業といった打撃を被っている。さらに強制力の強い首相の宣言がでれば、わずかに残る消費の勢いも途絶え、息の根が止まりかねない。
自らの判断が招いた結果を踏まえた具体的な提言ならまだしも、知事の注文は抽象論にすぎない。
「都道府県に具体的協議が無い」、「判断基準を明確に示す必要がある」と主張し、自分が市町村への相談も、科学的根拠もないまま、休校と外出自粛を要請した反省は見えない。
知事は会員制交流サイト(SNS)などで「英断」と持ち上げられ、与党道議に「菅義偉官房長官と相談して決めた。前例のないことをやる」と高揚した様子で話したという。
独善的な決断は危うい。リーダーは思慮深さも求められる。
知事は冷静にわが身を振り返った上で、安倍首相の対応を抑止する責務がある。>
と、本質を突いた言葉を投げつけました。
そこで、前・高橋はるみ知事だったらどのように対処しただろうと考えました。
良い・悪いは別にして、高橋知事はこれらの判断に慎重だったと思います。
多分、首相が「緊急事態宣言」を出す前に、自ら「緊急事態宣言」を出すことは無いでしょうし、一斉休校も首相が全国に要請してから慎重に判断したでしょう。
無論、外出自粛も国の判断の後だったと思います。
自らは何もせずに国と歩調を合わせるだけだった知事と、超法規的措置をいとも簡単に判断し、パフォーマンスを重視する知事。
果たして、北海道民はリーダーに恵まれているのでしょうか。