慎重な検討を
- 2020年09月17日
寿都町は住民説明会を開催しましたが更なる説明会が必要と、応募の結論を先送りし、神恵内村議会も商工会か提出されていた請願を審議しましたが、慎重に審議すべきとして請願自体を継続審査としました。
双方の自治体も、文献調査への住民理解が想像以上に難しいということを今更ながら感じ取ったからに違いありません。
実は、もっと簡単に住民同意が得られるものと踏んで、事に及んだのでは無いかと思います。
寿都町長は、誰にも相談せず独断で応募を判断し、町民説明会でも安全性などの科学的エビデンスに基づいた論理的な説明ではなく、「財政が苦しい、誘致すると言っていない、自分を信じて欲しい」と情緒に訴えるだけでした。
これでは、住民の不安を解消するどころか、白紙委任状を求めるようなもので、理解を得るにはほど遠いと町長自身も感じたのだろうと思います。
そして、詳しい説明をNUMO等に求める事にしましたが、建設主体のNUMOだけの説明では一方的で、建設に慎重な専門家や弁護士などからの説明も聞かなければ、住民も判断を誤ります。
ちなみに、今日の道新では、寿都町の説明会に参加した住民アンケートでも、約71%が反対と答えたことが掲載されていました。
一方、神恵内村商工会は、一部の理事だけで秘密裏に協議を行い請願を提出しましたが、この請願を審議した定例村議会には商工会会長の村議がいたにも関わらず、全員一致で慎重に審議すべきとして期限を設けず検討を続けるという結論になりました。
そして、神恵内村議会もNUMOと国による説明会を開くよう要請する事にしましたが、これも先程述べたように、建設主体の一方的な説明だけでは無いことを望みます。
どちらの自治体も、住民不在で進めて来た結果であることを重く受け止め、これからは丁寧な説明を尽くしてほしいものと思います。