憎悪の連鎖
- 2015年03月02日
「憎悪の連鎖となってはならない」殺害された後藤健二さんの母親の言葉です
まさしく、殺害が次の殺害を誘発する、この場合空爆が、テロや誘拐での殺害につながり、「それに屈しない」とばかりに、さらに「有志国」による鎮圧の空爆が行われる。
その空爆で関係のない家族を殺され、ISに参加をして紛争やテロを行う・・・・。
きりのない、果てしない「憎悪の連鎖」となってはいけないことを、息子を殺害された母親が叫ぶ。
しかし、この声が政府には届かない。
事の発端は、米国のイラク戦争。アルカイダ組織と協力をしていたとフセイン政権を非難して武力攻撃を行い、その口実を大量破壊兵器を持っているとしたが、結局、大量破壊兵器は無く、この武力攻撃で憎悪が増幅し、ISの素地となった。
まさしく、米国の世界戦略のミスが今の状況を招いた元凶ではないだろうか。
このままでは、新たな憎悪が憎悪を生み続けることになる。
手を下ろし、地道にテロの温床である政権の不安定、貧困や不平等の解消、教育の充実に貢献する勇気が必要と思う。