憲法記念日
- 2019年05月03日
連休も7日目となりました。
今日はわりと天気の良い気候となり、午前中は妻と私の車の洗車とワックスがけに費やしました。
その時、遠くから聞こえたきたのが街頭演説の音で「憲法改正反対」と参議院選挙のことを話していることがかすかに理解できました。
今年で72年目を迎えた「憲法記念日」、安倍晋三氏は日本会議の集会へのビデオメッセージで、20年度内の憲法改正を諦めたわけではないと話し、この期に及んでも自身のレガシーづくりに国民を巻き込むことを何とも思ってはいません。
今年は7月に参議院選挙が行われます。
この選挙で野党が結集し、全国の一人区で相当の勝利を収めれば参議院において3分の
2の優位性は揺らぎます。
そうすれば憲法改正は現実的に遠のき、安倍晋三氏の思惑である自身の任期中の改正は実現がかなり薄くなってしまいます。
昭和の時代は戦争からの復興の時代であり、みんなが一生懸命に働いて生活を豊かにすることが最優先でした。
そして平成は、そんな戦争を経験した世代が後退して富こそが全てという価値観が蔓延、一部の富裕層と国民の半数近くが貧困というような格差が拡大し、自己責任という言葉で人間の尊厳が、権利が喪失し、他者を排除する風潮となりました。
安倍政権になってからは、総理自ら国民に嘘をつくことが日常化し、忖度政治や行政が当たり前のように永田町や霞が関を覆いつくしています。
令和になり、より戦争の体験者が数少なくなってしまい、ゲームやバーチャルな世界でしか戦争をイメージできなくなっていくことが危惧されますが、そのことを待っていたかのように改憲派は「昭和の時代に制定された憲法を新しい時代の憲法に」という流れを作ろうとしています。
憲法は不磨の大典ではないということを良く聞きますが、私は、現憲法ほど普遍的なものは無いと思っています。
とりわけ、「戦争放棄、国民主権、基本的人権の尊重」を冠する日本国憲法は、世界に誇れる日本の良心ではないでしょうか。