背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

所信表明演説

  • 2018年10月24日

安倍晋三氏は、臨時国会冒頭の所信表明演説で「伝統ある故郷、美しい棚田、田園風景を守って来たのは農林水産業。農こそ国の基(もとい)であります。」と語り、「先日、日米物品貿易協定(TAG)の交渉を開始することで合意しました。農産品については過去の経済連携協定(TPP11)で約束した内容が最大限である。この大前提を米国と合意しました。・・・農家の皆さんの不安にもしっかり向き合い、安心して再生産出来るよう、十分な対策を講じて参ります。」と日本の農業について胸を叩きました。

 しかし、誰もそのことを本気にしていないと思います。

 とりわけ農業関係者、なかんずく北海道の農業関係者は白々しい言葉の羅列にシラケタ気分になったのではないでしょうか。

 民主党政権時代に行った「農家の個別補償」政策は、自民党政権になって廃止され、「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」というポスターで有権者、とりわけ農家を騙し、TPP11の国会承認では、参議院での附帯決議である「重要5品目(米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源作物)については再生産可能となるように除外又は再協議の対象とすること」を無視し、「日欧・EPA」では農業分野でTPP11以上の譲歩をし、「日米TAG」では、茂木経済再生相がTPPより譲歩した日欧EPAの水準になることを示唆しました。

 さらに農協改革や種子法の廃止など、どれ一つとっても農家に有利な政策とはなっていません。

 安倍晋三氏は、自動車のために日本農業を捨てたのです。

 米国のために国益を捨てたのです。

 まだまだ「つっこみ処」の多い所信表明演説、テレビでは拍手もまばらで、ヤジばかりの映像が映っていました。

 自民党の拍手も随分と少なかったように感じました。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.