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所得控除の見直し?

  • 2017年11月06日

 10月22日の選挙が終了した翌日に、政府税制調査会が総会を開き、所得税の「給与所得控除の見直し」を提言したことが、日刊ゲンダイに掲載されました。

 新聞の記事を引用すると、

 『例えば年収500万円、専業主婦と子ども2人の世帯では、必要経費として154万円控除されている。ところが、財務省はこれが「過大」だと主張している。

 政府税制調査会の場で財務省が報告した実態調査によると、年収500万円クラスの必要経費は年間わずか19万円だという。その差は135万円で、内訳は衣料品1万3,000円、交際費6,600円、理容・洗濯7,500円となっている・・・・・所得控除が原稿154万円から19万円になると所得税が10万円から24万円に、住民税は21万円から36万円へと約30万円も増税となる』

 皆さんどうでしょうか。

 仕事に関わる衣料費が年間1万3,000円で収まるでしょうか。

 サラリーマンは背広が戦闘服、よれよれでは仕事相手への印象が悪くなります。

 更にYシャツ、ネクタイ、ハンカチ、靴、靴下、コートなどが必要であり、1万3,000円では3年か4年に1着の背広しか買えません。

 交際費も年間6,600円では、忘年会の一次会1回分の額にしかならず、二次会には参加出来ませんし、部下に奢ることもできませんから、全く交際とはなりません。

 理容と洗濯(クリーニング)が年間7,500円?、とりわけ営業職は清潔さも大事ですから最低月に1回は床屋で散髪しますし、Yシャツは毎日クリーニングに出します。

 全くリアリティーの無い必要経費の算出です。

 そして、増税分が約30万円にも達し、それも天引きされることにサラリーマンの皆さんはどのような印象を持つでしょう。

 そして、企業は優遇税制、減税で約400兆円も内部留保しています。

 徴収するべきはどちらでしょう。


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