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手のひら外交

  • 2019年12月19日

 国が設置している「領土・主権展示館」の移転に伴い、政府がこれまでの北方領土に関する展示内容を大幅に増やし、「日本固有の領土」、「ロシアによる不法占拠」を明示すると発表しました。

 昨年の「東方経済フォーラム」でのプーチン大統領発言以来、色気づいた安倍晋三氏がプーチン大統領に気を使い、その後の政府の公式な場では閣僚全てが「4島返還」や「父祖の築いた北方領土」、そして、「日本固有の領土」や「ロシアによる不法占拠」などの言葉を一切使用しなくなり、その年の12月1日に東京で開催された「北方領土返還アピール行動」でのシュプレヒコールにも参加者への注意があり、「日ロ平和条約の早期締結」、「共同経済活動の推進」など、差し障りの無い言葉に変えられてしまいました。

 しかし、首脳交渉は前進するどころか、最近ではより困難性を増してきています。

 そして、「領土・主権展示館」における展示の先祖返りです。

 まったく一貫性の無い外交理念、相手の顔色を見ながらの手のひら(いつでも手のひらを返す朝令暮改の)外交。

 薄っぺらな対応を、相手国はしっかりと見ていることを認識すべきだと思います。

 それにしても、外務省のエリートたちは安倍外交をどのように評価しているのでしょうか。


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