手続きミス(ブログ3676)
- 2024年09月03日
新型コロナウィルス感染症対応の政府の地方創生交付金の事業を巡って、道が手続きミスを犯し、政府に対し7億3,000万円を返還することが道議会経済委員会に報告がありました。
コロナ禍の時期に、観光関連産業が大きな影響を受けたことから政府の交付金を活用して行った体験型観光の「アドベンチャートラベル」や誘致促進に関する7事業に対して、政府が行った補助制度に沿って道が負担金や補助金を支払いました。しかし、この制度は、事業終了後速やかに年度内に支払うことになっていましたが、担当者がそのことを理解せずに令和4年度分を道が年度を超して支払ったために政府から補助金の返還を求められることになっったという事案です。
当然、政府は補助金の返還について事前に通知を出しているにも関わらず、返還を道の出納閉鎖に関わる翌年度の4月以降に支払ったことは容認できず、返還を求めて道はその要請に応じて返還をしました。その額は約7億3,000万円。
単に、担当者が勘違いをしていただけでは無く、その決裁は係長、課長補佐、課長、局長、次長、部長を経由し、その都度、承認の印鑑が押されていたはずです。
今日の経済委員会で、なぜこんなことが起きたのか道の見解を問いましたが、「事務手続き上のミス」であるとの答弁です。
同じ事が令和3年にも起きましたが、この時は政府も気がつかずにいたようで ,今は6億5,000、万円の返済について、道と協議中とのこと。
一方、令和2年と5年は同じ事業にもかかわらず、正規の事務手続きで問題は起こりませんでした。
令和2年度から3年度になって人事異動で職員が代わったことも考えられますが、行政は継続が基本です。当然引き継ぎがなされるべきですが、なぜ令和3・4年度にこのような事が起きたのでしょうか。
そして、この案件は、4年度の7億3,000万円だけではなく。3年度の約6億5,000万円にも影響をおよぼします。
コロナ禍の補助金の問題は、事業ごとに5万件もあることから、今後は全ての業務について精査を行うとのことですが、5万件ですから、容易に解明するにはかなりの時間を要することになります。
また、金額が太い(大きい)ことから、今後も同種の問題が出てくることが想定されます。鈴木知事はこの責任についてどう対処するつもりなのでしょうか。