拉致問題はどうした
- 2015年05月31日
30日、シンガポールにおいて日韓防衛相会談が行われ、米国を中心とした同盟を確認し、世界遺産に登録された明治期の産業改革遺産についてその理解を求めたようです。
さて話は変わりますが、この会談で日本は北朝鮮の拉致問題について、韓国の協力を具体的に何か求めたのでしょうか。
拉致問題の解決は、安倍晋三の大きな公約で、自分の内閣で解決すると大見得を切り、ストックホルム合意の元、拉致情報の再調査を行う事になっていました。
【ストックホルム合意:日朝両政府が2014年5月下旬に交わした合意。北朝鮮は拉致被害者を含む全ての日本人の包括的、全面的な調査を行うため特別な権限を持つ委員会を設置。日本は調査開始時点で独自制裁を一部解除すると、それぞれ約束した。日本政府は同年7月に人的往来や送金の制限を解除、北朝鮮船籍の船舶の入港も人道的目的に限って認めた。合意には、北朝鮮が調査状況を随時通報し、生存者を発見した場合は帰国させる方向で日朝で協議することも盛り込まれた。だが、北朝鮮は14年9月に報告先送りを通告、その後も報告は無い。(時事ドットコム)】
しかし、北朝鮮が態度を頑なにしてきたのは、北朝鮮担当者曰わく「日本が拉致問題を国連に持ち込み、EUや米国を巻き込んで人権決議を採択させる動きをし、北朝鮮を孤立化させてきたことにその原因が有る。」とのことです。
最近においても安倍晋三は北朝鮮への圧力を高め、マツタケ不正輸入事件に関わり、朝鮮総連中央本部の議長・副議長それぞれの自宅を家宅捜査を行い、議長の次男を逮捕、次は議長の逮捕まで視野に入れているとの情報も有り、日朝関係は今、最悪の場面を迎えています。
安倍晋三は、和解に向けた努力をしないだけではなく、関係悪化に邁進しています。
拉致問題の解決は国民の願いであるにもかかわらず、真逆のことを行い、遺族には自分が解決すると巧妙に二枚舌を使っています。
稀代の悪鬼である安倍晋三の腹の底には何があるのでしょうか。