接種計画は(2)
- 2021年02月05日
昨日は、札幌市のコロナワクチン接種計画について、その課題などを掲載しました。
都道府県は接種の実施主体ではありませんが、国との窓口となり、各自治体との調整を担います。
その主な役割として想定されるのは①地域の薬剤卸業者との調整②市町村の接種計画に関する調整③医療従事者等へのワクチン接種体制の確保④専門的相談体制の確保⑤各自治体へのワクチン割り当て 等の事務を担当することもの思いますが、他にも懸念されることとして北海道の広域分散型という特性や医療過疎に伴う接種体制の確保、複数の自治体が合同で行う場合の手法、その場合の市町村と医師会との調整など、多岐にわたる課題があると思いますが、これらを短期間の内に解決し体制を整備しなければなりません。
そして、これらの事前準備を中核的に担うのは、今一番忙しいとされている保健所を中心とした保健医療を担当する行政職員です。
2日の道議会保健福祉委員会では、道内のワクチン接種に関わる質問を受けましたが、今のところ国から詳しい情報が入手できずにおり、せいぜい接種対象者数を想定しているだけとのことです。
その接種予定者数は、①国立医療関係施設7カ所(人数は未定)②医療従事者:約16万人②65歳以上の高齢者:約166万人③基礎疾患を有する方:約33万人④高齢者施設従事者:約8万人、その次に接種する16歳以上64歳の数は算出していないという体たらくです。こんなことで大丈夫なのでしょうか・・・。
接種主体は各市町村ということなので、道独自の接種計画は作成していないとのことですが、前段に示したように道が行わなければならない業務は多岐にわたりますし、各自治体からは道の調整機能を期待されています。
コロナ禍への最終武器であるワクチン接種に、知事のリーダーシップを発揮して貰いたいと思います。