接続水域(ブログ3127)
- 2023年02月03日
新聞でも間違いがあるようです。いや、それとも省いたのか。
記事は校了前に、その内容に間違いが無いかを複数で確認し、その後に印刷へ回されるもので、校了までの間に何度もやり直しが行われ、チェックが繰り返されます。
問題の記事は、北海道新聞2月1日の5面に掲載されていた<洋上風力 EEZに拡大~政府、早期の法整備目指す~>という記事に添付されていた「排他的経済水域(EEZ)での洋上風力設置のイメージ」と題されていた「図」です。
この図では、領海(基線から12海里)の次に排他的経済水域(EEZ)と表されていますが、領海とEEZの間には接続水域(基線から24海里)があり、領海、接続水域、排他的経済水域、公海の順になっています。
無論EEZ内に接続水域も含まれることから、括ってしまったのであれば、それを間違いと指摘するのは非難されるかも知れません。
しかし、沿岸国はそれぞれの水域での外国船の行為について、国際法上の権限を有します。
領海:領土と同じ権限を有する
接続水域:領海で起こりうる犯罪行為を取り締まることが出来る
EEZ:沿岸国は経済開発や建設などの権限を有する
従って、丁寧な説明とすれば「接続水域」を図に表記すべきではなかったのでは。