揺れる緊急事態宣言
- 2020年03月08日
国に先駆けて「緊急事態宣言」を行った鈴木知事、今は一斉休校の緩和策として今週から分散登校を始めるようですし、外出自粛についても野外活動や混雑を避けたショッピングは感染のリスクが低いとした政府の専門家会議が示した内容を受け入れ、緩和することにしたようです。
しかし、一方ではクラスター感染が北見市だけではなく札幌市でも出始めたことから、外出自粛要請にも迷いが生じているようです。
道内の感染者数は、先週末で90人台の後半となったことから、週明けには三桁の100人台に入ることは明らかであり、北大の教授も委員となっている政府の専門家会議は北海道を名指しで、「北海道の感染者数は2月25日時点で約940人に上っていた」と試算しています。
この数はプリンス・ダイヤモンド号の乗客・乗員の感染者を含む全国の感染者数に匹敵する数となります。
知事が、2月28日に緊急事態宣言を行った際に、「ここ1~2週間が極めて重要な期間」と話していた時から今週の13日で2週間を迎えます。
しかし、果たして今週の間に先が見えてくるのでしょうか。
国よりも早く緊急事態宣言をした知事には、終息宣言を曖昧にすることはできないはずです。
科学的根拠もなく、ここ1~2週間ということに依拠した緊急事態宣言でしたから、今度こそは科学的根拠の下、国に先駆けて終息宣言をしてほしいものだと思います。