支持率
- 2014年04月22日
高橋はるみ道政の支持率調査の結果が新聞に掲載されました。
まず驚いたのは、「大変良い」「まあ良い」合わせて65%という高支持率となっていることです。
その理由の37%が「目立った失政がない」21%が「人柄が信用できる」とあり、支持された約6割の方がその実績や政策を評価しての支持ではありません。
いわゆる消極的支持とでもいうのでしょうか。
最近になってやっと新聞も「目立った失政がないというのは、何もしなかったから失敗も無かったということである」と書き始めましたが、果たして本当に失政が無かったのでしょうか。
高橋道政下では、次のことが起きました。
道費4億2,000万円の不適正経理が発覚した道警裏金問題の真相を明らかにしないまま幕引きをはかった知事、道財政立て直しプランの失敗で知事就任時から約1兆円の道債が増えた、北海道住宅供給公社が1,230億円の超過債務で破綻、泊原発プルサーマル導入に対する道主催の地元説明会での「やらせ」が発覚、看板の掛け替えに過ぎない支庁制度改革(条例制定後、施行されることなく改正されたという前代未聞の失態というおまけ付き)、関連する「新しい自治のかたちづくり条例」は知事が言い出しながら未だに提案はしていない、地元の存続要望に「無い袖は振れない」と引導を渡し廃止となったふるさと銀河線、手をこまねいた高齢化と少子化対策、初動対応に不備があり死者を出した上川管内の大雨災害など、思い出せば様々なことがありました。
最近では、JR北海道の事故等に関わる安全対策とダイヤの復旧に対しても、主体性が無く国まかせで、道民の足の確保もJRまかせでした。
「人柄が信用できる」とありますが、道産米と観光誘致では半年間で1,866回もテレビコマーシャルに出演。自治体の首長が臆面もなくこれだけテレビに登場したのも高橋知事だけ、それも道外へのセールスではなく、道内限定の放送でした。
道議会を傍聴に来られた方々は一様に、知事の原稿棒読みの答弁、再質問の時も部下が答弁書を持ってくるまで黙って待っている姿を見、そして、質問の主旨に的確に答えないちぐはぐな答弁を聞いて、失望されています。
高橋はるみ知事を支持しておられる方は、小柄で華奢な体つき、テレビのニュースや様々な会場での作られた笑顔に惑わされているとしか思えません。
唯一の成果と本人が自負する「北海道新幹線函館開業」は知事就任のはるか以前に決定したもので知事の成果ではありませんし、札幌延伸も民主党政権下での決定であり、知事の拠り所である自民党の力ではなく、当然知事の手柄でもありません。
国と都道府県の負担であるドクターヘリも、他県にかなり遅れての導入となっています。
全国都道府県の中で、東京に次ぐ予算規模を持ち、一番小さな県である香川県から数えて21県分の面積を有し、8番目の人口数の道民が住み、全国市町村数の1割を占める北海道の知事が「何もしない」ことで評価を得ているとしたら、天下の笑いものになってしまうのではないでしょうか。