改憲の世論調査
- 2017年05月03日
今日は憲法記念日、憲法が施行され70年になりました。
各地で憲法擁護派と改憲派が集会を開き、それぞれ気勢を挙げる事だと思います。
5月1日、「新しい憲法を制定する推進大会」に出席し、「憲法改正の機運が高まってきた今こそ」とか、「憲法改正の機は熟してきた」と挨拶したようですが、果たしてそうなのでしょうか。
直近の3月中旬から4月下旬に実施した朝日新聞の世論調査は、「憲法を変える必要は無い:63%」、「今の憲法は全体として良い憲法だと思う:66%」、自民党の主張する緊急事態条項の追加については「今の憲法を変えずに対応すれば良い:59%」なっています。
もう一つ、安倍晋三シンパの読売新聞も3月15日に全国世論調査結果を発表しました。 「改憲しないほうが良い:10%増の41%」、「改憲した方が良い:9%減の42%」、もっとも、改憲の中身を問うておりませんから、9条の事だけではなく、多様な理由が有る中での合計であることを留意しなければなりません。
9条については、「これまで通り解釈や運用で対応する:6%増の43%」、「厳密に守れ:3%増の17%」合計で60%が改憲しないと言う意見であることが判りました。
朝日新聞と読売新聞の数がほぼ同様となっています。
内閣支持率は56%で前回調査から10%減、不支持率は33%と前回から9%減となりました。
読売新聞は、これまで、世論調査について必ず社説を書いていましたが、今回の世論調査について社説を書いておりません。
異例のことです。
安倍晋三の憲法改正を後押しするほどの数字ではないと言うことでしょうか。
1日挨拶で安倍晋三は「機運は高まっている、機は熟した。」と言いましたが、相変わらず負けず嫌いのオルタナティブ・ファクトを吠えている様です。