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攻撃を察知できない(ブログ3190)

  • 2023年04月17日

 「Jアラート」は、国民の安全確保に資するものなのでしょうか。

 今回も、北朝鮮がミサイルを発射してから30分以上経過してから発出されました。

 それも、北海道南西部の陸地に落下すると言う予測でしたが、その後、日本の排他的経済水域にも届くこと無く着水したことが報じられ、「またか」という気持ちを持たれた方々も多い事だろうと思います。

 昨年11月にも、政府は北朝鮮が弾道ミサイルを発射した事を受けて宮城・山形・新潟の3県にJアラートを発出しましたが、発信時間は日本の上空を通過する予想時間より2分遅れで、しかも上空を通過することはありませんでした。

 無論、昨年の11月も今回も日本国内に着弾しなかったことは幸いですが、このような事が続いては、Jアラートの信頼はだんだんに薄れてしまいます。

 なにより、北朝鮮のミサイル発射の動きを事前に掌握できないことを、国民は幾度も経験しています。これでは、反撃能力に基づいて第1撃に対する報復攻撃を行うと言う政府の言葉が虚ろに響いてきます。

 地下に格納されており、発射は移動式のトレーラーと固形燃料という要素が、敵のミサイル位置を判別する事を難しくしている、いや皆目見当が付かないという現実が横たわっている限り、敵基地攻撃能力は意味を持たなくなっているのではないでしょうか。

 「敵が我が国を攻撃する動きがあった場合は『敵基地攻撃能力』によって、敵基地を破壊及び飛来してきたミサイルを打ち落とす。」という事が果たして可能なのか、国民は大いに疑問を持つことになりました。

 敵のミサイル発射の動きを察知する事が出来ず、Jアラートの精度も上げられないのであれば、敵基地反撃能力など「絵に描いた餅」と言えるのではないでしょうか。


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