政府たり得ているのか(ブログ3548)
- 2024年04月19日
円安が155円になろうとしています。
2012年の民主党政権の時は1ドル:83円でしたが、今は約その倍になろうとしています。つまり円の価値が約半分になってしまったと言うことです。
この間、賃金はほとんど上がること無く、ほぼ据え置きの状況が続いてきましたし、今年の春闘で平均5%以上の賃上げが実現しても、その成果は消滅しかねない状況となっています。
いや、現実に厚労省が発表した2月の勤労統計調査でも23ヶ月連続でマイナスとなっており、円安によって賃金は限りなくマイナスを続ける事になることでしょう。
その原因は何か? 間違った金融政策と経済政策を続けてきた結果に他なりません。
その名は「アベノミクス」!!
マイナス金利を導入し、国債の発行を糸目も付けずに行い、年金基金を利用して国内だけでは無く海外の株式を買いあさり、機関投資家に日本企業への投資を促し、企業の法人税を減税、国民には消費税の増税、労働の流動化を推進して派遣労働者が総労働者の40%に拡大、その結果、株式投資家が利益を上げ、企業の内部留保が限りなく膨大な額となり、輸出産業だけが円安で腹を肥やし、物価はうなぎ登り、労働者には儲けは還元せず、低所得労働者が増えて消費は低迷・・・挙げるとキリがありません。
それでも、政府は何の金融・経済対策を打つこと無く、ただ眺めているだけです。
日本の経済はどうなるのでしょうか、国民の生活はどこまで下げなければならないのでしょうか。
今の政府は政府たり得るのか?
日本は、国内に難民を抱える国になってしまうのでは無いかという不安がよぎってしまいます。