政府の大嘘(ブログ3317)
- 2023年08月22日
21日に全漁連の坂本会長はじめ幹部の方々と話し合いを行った岸田氏は、「自治体関係者や漁業関係者への説明で一定の理解を得た。」として、今日にも関係閣僚会議を開催し、24日にも放出を開始する方向で結論を出すようです。
2015年、政府と東電が福島県漁連の方々に「関係者の理解無しにはいかなる処分も行わない。」と言ったのは、結局、当初から理解を得るなどとは考えも努力もする事無く、次期が来たら淡々と実施するということ魂胆だったからなのでしょう。
今までも政府は国民を欺し続けてきました。いや、国民を欺すこと無く政治を行ったことが無かったといっても過言ではありません。
一度「やる」と決めたら、国民の声や障がいは全て車輪の下に踏みにじって来ました。 そして今度も海洋放出に約80%の国民が反対しているにもかかわらず「一定の理解を得た」とうそぶき、立ち止まることも再検討することも有りません。
これは、地元水産業者に対する取り返しのつかない裏切りであり、生業を奪い前浜の海を殺してしまう大罪です。
こんなことをされても、全国の漁業者はこれからも政府を、そして自公を支持し続けるのでしょうか。800億円の基金というごまかしに。
そうだとすれば江戸時代の代官が、「百姓は殺さない程度に搾り取る」と言っていた頃と何も変わりません。しかし今は自らが変えようとすれば変わる時代です。
海洋放出をしても、今のタンク分だけで30年間もかかりますが、デブリが取り出せない以上毎日デブリに触れた汚染水や地下水が排出され、それを不十分なALPSで処理し、核種を全て取り除けない処理水が尽きること無く生み出されます。
岸田氏は「福島の復興のため」と言いますが、その口で「処理水放出を完遂するまで今後数十年にわたろうとも」とも発し、先の見えない期間を示唆しています。
その間に漁業は壊滅してしまうことになるかも知れません。
これは正しいリーダーの判断とは言えないのではないでしょうか。