政府高官の息子は優遇
- 2022年09月26日
記念すべき「ブログ3000号」となりました。
ここまで続けることが出来たことに感謝申し上げます。
今日からも変わること無く、自分が感じたことを書き続けていきたいと思います。
さて、プーチン氏が国民の「部分動員令」に署名したことからロシア国内はちょっとしたパニックになっています。
ロシア国民にすれば、これまでのウクライナ侵攻はロシアの西の端っこでの小競り合い程度に考えていたかもしれませんが、召集令状が身近になったことで、ロシアが「戦争」を行っていること、そしてその戦況はロシアが不利になっていることが現実で有ることを知らしめたのでは無いでしょうか。
報道を見る限りでは、召集令状の受け取り拒否には懲役刑が待っていますし、令状は何の基準も無く無差別に発しられ、学生や、反対デモに参加した男性など兵役の経験の無い男性へも、さらに、各地方にノルマが課せられているとの情報もあり、誰でもいいからとにかくノルマ分を消化しなければ自分が不利な扱いを受けるのではという恐怖からか、地方役人の自己保身が招集令状に現れています。
そこに、反体制派のナバリヌイ氏の支持者であるドミトリー氏が軍事委員会のメンバーを名乗って、ペスコフ大統領報道官の息子ニコライ氏に電話して、「あなたに召集令状が送付されたので出頭するように」と話した時の様子が動画で配信されました。
そこには、ニコライ氏が「私はペスコフ姓の人間だ。この問題は高いレベルで解決される。」と発言し、政府高官の親族は召集されないことを匂わせました。
この動画について、ペスコフ大統領報道官は、「発言が切り取られて伝えられている。」と反論しましたが、動画はやりとりの全てを流していますから切り取られていないことは明らかです。
ドミトリー氏は「ペスコフ大統領補佐官に感謝している。彼は『私の息子では無い』と言えたのに、あっさりと息子と認めてくれた。ロシアの政治家は国民を戦地に送るが、自分たちの息子は送らない。」と発信しています。
これは、ロシアに限ったことではないでしょう。
日本は、台湾有事は日本の有事と言って米国の仕掛ける戦争に大きく傾いていますが、有事の際には自衛隊員よりも最前線に国会議員やその親族が送られるとしたら、戦争好きな国会議員でも、さすがに馬鹿な戦争には突き進まないでしょう。