政治と金の流れを透明化（ブログ３４２２）
- 2023年12月12日
会期末が明日と迫った国会は、自民党と岸田政権にとって最悪の事態を抱えた会期末となりました。
道議会も１４日が最終日となり、例年ですと第４回定例会の終了後は、次年度予算確保のため、ほぼ全ての自治体が上京して政権与党の議員や本省の官僚に要請行動をする事になりますが、１３日の国会閉会後は検察の捜査も本格的になり、事情徴収の対象がかなり多くの自民党国会議員となるため、自民党の議員はそれどころではないというのが本音だろうと思います。
地元の要望を受けるのも大事ですが、己の身辺に忍び寄る不安が議員心理の中の大半を占めることになりますから、そうなれば、議員秘書に要請するほかありません。
一方、そこに地元の野党議員の活躍するチャンスが訪れるのでは無いかと思います
さて、アエラドットに古賀茂明氏のコラムが掲載されていましたが、その中で、氏は、＜これから野党が行うべき課題として、「政治資金パーティーの禁止」、「企業団体献金の禁止」、「調査研究広報滞在費（旧文通通信交通滞在費）や立法事務費の使途全面公開」、さらに「国会議員の資産、関連団体全ての口座とマイナンバーの紐付け義務化」、「政治資金の収支全てのキャッシュレス化とステートメント（計算書・明細書）のリアルタイム公開義務化」などの法律改正を提案し、国会の争点とすべきだ。＞と語っています。
私はこの中で、「国会議員の資産、関連団体全てのマイナンバーの紐付けの義務化」と「政治資金の収支全てのキャッシュレス化とステートメントのリアル公開義務化」は、かなり効果的だと思います。
政府は口座のマイナンバーへの紐付けを国民に求めています。当然、国会議員は率先して紐付けすべきです。
国会議員の資産と関連団体（政治団体等）の口座をマイナンバーと紐付けすれば、金銭の出し入れが必ず記録され、隠ぺいができなくなりますし、政治資金の収支全てのキャッシュレス化は、紐付けの抜け道となる現金でのやりとりが出来なくなり、これも記録されます。そして、ステートメントのリアルタイム公開は、今まで年に１回の資産公開で調整された内容が提出されるのでは無く、常に収支が明らかになり、何処に支払ったか、何を購入したか等の詳細が明らかになります。
高級飲食店での食事や、後援会の方への付け届け、漫画を買ったなど、政治と関係が無い支出も明らかになります。
政治家全てが聖人君子では無いとは思いますが、少なくとも政治と金の流れが国民の前に明らかになります。投票した政治家が、国政にふさわしい人物かどうかの大きな判断にも繋がると思います。
