政治に興味を持って
- 2021年01月11日
今日は成人の日です。
昨年から急増した第3波のコロナ禍で、各自治体は今年の成人式をオンラインや分散開催、延期・中止などとしました。
昨年は、卒業式が軒並み中止となり、入学式は限定された条件の中で行われ、この1年間は若い方の人生の節目となる記念行事が軒並み影響を受けてしまいました。
とりわけ成人式は、高校卒業後久しぶりに顔を合わせる友人達との再会と、成人になったという精神的けじめが交錯する微妙な感覚を味わう日ですが、その成人式が自治体によって行われないことに残念な思いがします。
前期高齢者の私が、若い方に望むことを言えば年寄りの愚痴になってしまうので、多くを語りませんが、これだけはお願いしたい。
是非、社会の仕組みがどのように作られているのか、そこに政治がどのように関係しているのかと言うことに関心を持っていただきたい。
近年の調査では、若年層になるほど政治に関心が無いことが明らかになっています。
一方、人生経験を重ねて高齢になるほど社会の仕組みが見えてきますし、そこに政治がどのように関わっているのか、その結果、それぞれの生活に大きな影響がある事を経験値で知っていますから、政治に関心を持ち、投票にも積極的に参加します。
若年層の方々は、「声を出しても世の中何も変わらない。」とか、「今のままで十分、これ以上悪くならないのであれば、自民党でもいいんじゃあない。」、「批判だけなら誰でも出来る。」、「全く興味が無い。」ということを言われますが、そうでしょうか。
政治は、声を出さなければ満足していると判断します。「黙(もく)することは諾(だく)すること」。
黙っていることはそのことを認めている(満足している)ことであり、そこに政権が予算を配分することはありません。
ある調査によると、若年者は高齢者より年間約28万円損をしていると報告しています。不満を声を出す高齢者には予算を配分しますが、黙っている若年者には政治は金を使わないと言うことを如実に表しています。
「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログが日本の空気をすっかり変えてしまい、国会で待機児問題がクローズアップされてから全国規模で署名が行われ、骨太方針で待機児対策が盛り込まれ、十分ではありませんが、保育所の増設、保育士の待遇改善、保育料の無料化などが進められたのです。不満の声が政治を動かしました。
「今のままで十分、これ以上悪くならないのであれば・・・。」
若い方々が守旧化している様に感じます。今のままが継続されたことはありません。
社会は常に変化していますが、若い方々が住みづらくなっていることは雇用一つとっても明らかです。収入が低く結婚も出来ない。子供を生み育てることもままならない。
少なくても今の政権に不満は有るはずです。
「批判だけなら誰でも出来る」、その通りですが、批判されなければ改善もされません。 やはりクドくなってしまいました。
しかし、全ての国民は政治の仕組みの中で生活しています。
おかしいと思ったことは声に出し、行動しなければ良い方向に向かいません。
そして、黙っていたことで自らの首を絞めることにもなりかねません。
是非、成人となられた皆さんには、政治に興味を持ち声を出していただきたいと思います。