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文献調査報告書案(ブログ3424)

  • 2023年12月14日

 寿都町、神恵内村で行われていた高レベル放射性廃棄物の文献調査の報告書案の作成が来年に越年することが決まりました。

 文献調査はすでに3年を経過しており、報告書案の作成も遅れています。

 両自治体は文献調査期間である2年間に20億円の協力金が支給されましたが、当然のこと3年目には1銭も入って来なくなります。

 この協力金がどのように使われたか詳細は分かりませんが、受け取った神恵内村は、道と近隣の自治体にも配分する考えでしたが、道といくつかの自治体は受け取りをお断りしました。

 さて、鈴木知事は文献調査のあとの概要調査について「今の段階では反対する」と言うことを本会議でも何度も答弁しています。

 したがって、NUMOがどのような報告書案を作成するのかが注目されます。

 政府に取っては、概要調査に入ろうとしても北海道が反対をする。その反対に法的効力が無いにしても、無理矢理は概要調査に入れないでしょう。

 長崎県の対馬市も市長が文献調査に反対しましたから、それこそ八方塞がりとなっています。

 すなわち、文献調査の報告があってもその先には進めず、進もうとしたら反対されて全てスタートラインに戻ってしまうということになります。

これまでは文献調査の報告は先に延ばすしか有りませんでしたが、それも1年以上経過し、もはや限界なのかも知れません。

 臨時国会も終了し、各自治体は新年度予算の要望のために上京します。当然のように政権は鈴木知事に対して予算を人質にして概要調査に反対しないよう圧力をかけることになるでしょう。知事が反対の意思を貫けるか、それとも屈してしまうのか、一つの山場が年内にあると言うことになります。


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