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新たな外交戦略

  • 2022年03月06日

 ロシアのザハロフ外務省報道官が記者会見で、「日本が北方領土の主権を主張することは、永久に忘れた方が良い」と発言し、ロシアによる領土支配を明らかにしました。

 今回のウクライナへの侵略を見ても分かるとおり、ロシアの領土拡大戦略は国策であり、あらゆる手段を用いても実行する国であることは明白であります。

 ウクライナのような隣国の領土とされている場合でもかまわず侵略するのですから、既に実効支配しロシア国民の移住を政策として推し進め77年も経過している北方領土は、ロシアからすれば、今までも「返還など何の話だ」と言わんばかりの対応でした。

 2020年7月にはロシア国憲法を改正し「領土の割譲を禁止する」という条項まで付け加え、まさしく「聞く耳は持たない」ということを宣言したロシア、そして、世界を敵に回してまでも戦力による領土拡大を求めたロシアと、日本は今後どのような外交を進めるのでしょうか。

 当面は、ロシアとの接触は行わない事を林外相が言及しましたが、今回のウクライナへの侵略がどのような結末になるか、誰にも予想できませんが、はっきりしているのはロシアという国の本質だろうと思います。

 もちろんロシア国民は自由と平和を愛する国民であることは疑いもありませんが、その政治体制が専制・独裁であり、自国の論理による他国への介入を当然と考えている為政者によって国が運営されているということです。

 その国との外交は極めて繊細でなければならないこと、そして毅然とした対応が求められます。

 北方領土問題も含めて、日本はロシアという国とどのように向かい合うのか。

 新たな外交戦略が必要となってきます。


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